CT検査の結果を踏まえてレンビマに薬を変えることになりました
2022.06.09 16:48|2022年|
本日6月9日の診断において
テセントリクとアバスチンの点滴治療を中止し
レンビマを毎日経口投与することになりました
_________________
6月9日のCT検査の結果
(テセントリク+アバスチンの治療効果判定 3月17日と比較)
≪初見≫
・肝硬変初見に変化無し
・S2の辺縁に造影早期相にて淡く不均一に造影される部分あり
遅延相ではやや低吸収となっている
再発腫瘍の可能性がある
・S5の濃染結節に変化無し
・S4のHCCの瘢痕部に再発と取れるような濃染部は認められない
・右葉後区の肝内胆管拡張に変化無し
・門脈血栓無し
・脾臓に変化無し
・胆嚢結石、胆嚢の漿膜下浮腫に変化無し
・リンパ節腫大は無し
・右胸水はやや増加している
≪診断≫
・肝S2に再発腫瘍疑う変化あり
・肝S5の濃染部分に変化はない
___________________
諸々の血液検査の結果はほぼ変化無し
ただ、ガンマーカーの変化はやっぱり、という感じ😥
AFP

PIVKA2

___________________
さて、「レンビマ」についても、ちょっと勉強
『テセントリク、アバスチン併用療法』 2020年の秋に承認
『レンビマ』 マルチキナーゼ阻害薬 2018年3月 承認
レンビマ(レンバチニブメシル酸塩)
2018年3月23日に切除不能肝細胞がんに対し適応追加された
肝細胞がんに対する経口抗がん剤(分子標的薬)は、
レンビマ承認まで10年以上の間、ネクサバール(ソラフェニブ)のみであった
レンビマはもともとは甲状腺がんに適応があった分子標的薬である
レンビマでは、ソラフェニブの2倍以上の改善が期待できる
主な副作用は、高血圧、下痢、食欲減退、体重減少、疲労など
ソラフェニブでやっかいだった手足症候群(手足が剥ける)の発生は少ない
効果が期待でき、副作用も重篤なものが少ないので
肝動脈塞栓術、動注化学療法などが出来ないときで
まだ肝機能に予備がある場合、経口抗がん剤として選択される
__________________
「レンビマ」も「テセントリクとアバスチン」と同様の効果
・血管新生を阻害する
がん細胞の増殖には多くの栄養が必要です
そこで、がん細胞は周りの血管から栄養を得るための新しい血管を作り出します
レンビマは、この血管新生を防ぐ働きがあります
・がん細胞の増殖を抑える
がん細胞では、増殖にかかわる信号の伝達が以上に亢進しているため
がん細胞は増え続けてしまいます
レンビマは、この信号の伝達をブロックすることで、がん細胞の増殖を抑えます
副作用を観察するために
6月13日より三日間ほど入院することになりました
どうか、効果がありますように・・


タグ:レンビマ