がんと診断された人の10年後の生存率を発表、8万人分の患者情報分析
2020.03.17 20:59|ニュースなどから|
がん10年生存率57.2% 前立腺は100%近く 膵臓は5.3% 患者8万人分の情報分析
3/17(火) 10:08配信 毎日新聞
『 国立がん研究センターなどは17日、2003~06年にがんと診断された人の10年後の生存率を発表した。大腸や胃などがん全体で57・2%で、昨年調査した02~05年(56・4%)より0・8ポイント改善した。部位別では、前立腺は100%に近かったが、膵臓(すいぞう)は5・3%で最も低かった。
10年生存率の公表は今回で5回目。同センターなどが全国がんセンター協議会加盟の19施設、約8万人分の患者情報を分析した。
部位別では、前立腺(97・8%)、乳房(85・9%)、甲状腺(84・1%)が高く、胆のう胆道(18%)、肝臓(15・6%)、膵臓が低かった。
10年生存率を巡っては、初公表した1999~2002年(53・9%)から毎年改善している。分析した千葉県がんセンター研究所の三上春夫がん予防センター部長は「がん患者が増える中、医療技術の進歩が生存率の延長に着実に結びついている」と推察した。
09~11年に診断された人の5年生存率について、全国32施設、約14万人分の患者情報を分析したところ、昨年より0・5ポイント改善して68・4%だった。部位別では前立腺が100%、乳房と甲状腺が90%を超えたが、胆のう胆道、膵臓は30%未満だった。
詳細は全国がんセンター協議会のウェブサイト(http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/)で確認できる。
がん生存率
がんと診断された患者が一定期間生存する割合。治療効果を判定する指標となる。がん以外の病気や事故によって亡くなる割合を取り除いた「相対生存率」が主に使われている。治癒の目安とされる5年後の生存率のほか、治療成績のよいがんでは長期に再発などをみる必要があり、10年生存率が重要な目安となる。』
全国がんセンター協議会のウェブサイトより↓
がんは不治の病から、つきあう病へ、そして治る病へとなりつつある
生存率のデータは、たくさんのがん患者さんの平均的な数字
確率として推測するものであり、一人ひとりの患者さんの余命を決定づける数字ではない
この生存率は、日本のデータとしては最も新しいものではあるが
それでも10年以上前にがんにかかった方のデータも含まれている
というのも、ある程度の年数を経ないと、がん統計は結果が出ないため
現在は医療の進歩により、この生存率の数字よりさらに治療成績は向上していると考えてよい
生存率は、何万人というがん患者さんの生と死の結果わかった数字
受けとめ方によっては、生きる力になることもあるが、
逆にその意欲を失くしてしまわれることもあるかもしれない
ひとりひとりが、そのことを心に刻んだうえでご覧になるように
とのことです
3/17(火) 10:08配信 毎日新聞
『 国立がん研究センターなどは17日、2003~06年にがんと診断された人の10年後の生存率を発表した。大腸や胃などがん全体で57・2%で、昨年調査した02~05年(56・4%)より0・8ポイント改善した。部位別では、前立腺は100%に近かったが、膵臓(すいぞう)は5・3%で最も低かった。
10年生存率の公表は今回で5回目。同センターなどが全国がんセンター協議会加盟の19施設、約8万人分の患者情報を分析した。
部位別では、前立腺(97・8%)、乳房(85・9%)、甲状腺(84・1%)が高く、胆のう胆道(18%)、肝臓(15・6%)、膵臓が低かった。
10年生存率を巡っては、初公表した1999~2002年(53・9%)から毎年改善している。分析した千葉県がんセンター研究所の三上春夫がん予防センター部長は「がん患者が増える中、医療技術の進歩が生存率の延長に着実に結びついている」と推察した。
09~11年に診断された人の5年生存率について、全国32施設、約14万人分の患者情報を分析したところ、昨年より0・5ポイント改善して68・4%だった。部位別では前立腺が100%、乳房と甲状腺が90%を超えたが、胆のう胆道、膵臓は30%未満だった。
詳細は全国がんセンター協議会のウェブサイト(http://www.zengankyo.ncc.go.jp/etc/)で確認できる。
がん生存率
がんと診断された患者が一定期間生存する割合。治療効果を判定する指標となる。がん以外の病気や事故によって亡くなる割合を取り除いた「相対生存率」が主に使われている。治癒の目安とされる5年後の生存率のほか、治療成績のよいがんでは長期に再発などをみる必要があり、10年生存率が重要な目安となる。』
全国がんセンター協議会のウェブサイトより↓
がんは不治の病から、つきあう病へ、そして治る病へとなりつつある
生存率のデータは、たくさんのがん患者さんの平均的な数字
確率として推測するものであり、一人ひとりの患者さんの余命を決定づける数字ではない
この生存率は、日本のデータとしては最も新しいものではあるが
それでも10年以上前にがんにかかった方のデータも含まれている
というのも、ある程度の年数を経ないと、がん統計は結果が出ないため
現在は医療の進歩により、この生存率の数字よりさらに治療成績は向上していると考えてよい
生存率は、何万人というがん患者さんの生と死の結果わかった数字
受けとめ方によっては、生きる力になることもあるが、
逆にその意欲を失くしてしまわれることもあるかもしれない
ひとりひとりが、そのことを心に刻んだうえでご覧になるように
とのことです


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