感染を知ってから30年
2012.02.10 14:10|2012年|
ツレは昭和55年に献血をきっかけとしてB型肝炎ウィルスに感染していることが判り
都立駒込病院を紹介されて受診
しかし、血液検査をするだけで、全く何もないのでいつの間にか足が遠のいてしまった
毎年の健康診断の血液検査でも、肝臓が悪くなっていると思われなかった
本人も何の自覚症状もないのでいつしか感染していることに無頓着となっていた
そして、感染を知ってから30年が経った
平成22年に核酸アナログ製剤治療が助成対象となったことを知って
「そろそろイイ歳だしウィルス対策をしたほうがいいんじゃないの」
と本人に促したが「そうだね~」で終わってしまった
このとき、私は、まだツレは無症状のキャリアだと信じており
肝機能の異常が確認されていなければ助成対象外だと思いそれ以上強くは勧めなかった
《核酸アナログ製剤治療助成の認定基準》
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患で
核酸アナログ製剤治療を行う予定、又は核酸アナログ製剤治療実施中の方
ツレは勤め先で受けた健康診断の結果を持ち帰って来ない
「今回はどうだったの、肝臓は大丈夫だった?」と聞くと
ここ数年「大丈夫だよ、少しだけ値が大きいけどいつものことだから」で終わっていた
昨年の健診では、前立腺の検査があって、その結果が家に郵送されてきた
「前立腺検査、大丈夫だったよ」と言うので
「それよりも肝臓のほうが心配なんだけど」と聞いたら
「いつもどおりだ」と答えた
でも、「今回は結果を見てみたいので見せてくれる?」
それで持ち帰った結果を見ると
正常範囲内での高値かと思ったら、とんでもない
判定はDで要精密検査と指示されていた
平成19年から、肝臓関係の値が高くなっていて、要経過観察、判定C
「もう肝炎になってるじゃない、なんで医者に行かないの!」
「今年が初めてじゃないし、こんな数値を見せられショック!」
ツレは判定Dでも病院に行く気なしだったと思う
今年も私がだまっていたら、まだがんだってことすら判らなかった
きっと相当悪くなってからだったろうと思うと恐ろしい
肝臓は沈黙の臓器だと言うが、本当にそのとおりのようだ
本人自覚なし、どこかが痛いとか苦しいとかないからね~
今まで
「肝臓に悪いから、そんなにお酒を飲まないで!」
「せめて休肝日を決めたらどうかな」
いろいろ言ってきたけど、それがケンカのもとにもなっていた
「自分は長生きするつもりはないからいいんだ」
「それはいいよ、勝手に死ねばいいじゃない」
「でも、好き勝手して病気になっても看病はしてあげないからね」
「それに、自分は死んでしまえばおしまいだけど残された私はどうすればいい」
「家族の気持ちなんて何も考えてくれないんだね」」
何度同じような言葉が繰り返されてきたことか
本当にくやしい、本人にもウンと怒鳴りつけてやりたい気持ちだ
でも、がんだと判って、きっと本人のほうがもっとショックだったに違いないよね
だから、本人には、何も言えない
まあ、肝炎治療の良い薬が出たのもまだ最近のはなしだし
それが助成金の対象になったのも一昨年のはなし
がんなんて早く見つかるかどうか、ってことだけだよね
ちゃんと手術できればOKなんじゃないかな
バラクルードを飲んでればウィルスが減って肝臓の状態も良くなってくると思うし
そうなれば再発の可能性も低くなってくるよね
幸いなことに腹腔鏡手術も一昨年に保健適用となってて良かった
先生も回数をこなし腹腔鏡の手術の腕も上がったことでしょう
大きく切らずに済むのは良いこと
ときおり不安も感じるけど
ちゃんとガンを取れれば先の見通しは明るいと信じよう
◆2006年(平成18年)9月
B型肝炎ウイルスの増殖を抑える核酸アナログ製剤「バラクルード」販売開始
◆2010年(平成22年)4月
肝臓切除手術において「腹腔鏡下肝部分切除術」が保健適用となる
◆2010年(平成22年)4月
B型肝炎ウイルスの増殖を抑える核酸アナログ製剤治療が助成対象となる
◆2011年(平成23年)9月26日
B型肝炎に対するペグインターフェロン製剤による治療が助成対象となる
都立駒込病院を紹介されて受診
しかし、血液検査をするだけで、全く何もないのでいつの間にか足が遠のいてしまった
毎年の健康診断の血液検査でも、肝臓が悪くなっていると思われなかった
本人も何の自覚症状もないのでいつしか感染していることに無頓着となっていた
そして、感染を知ってから30年が経った
平成22年に核酸アナログ製剤治療が助成対象となったことを知って
「そろそろイイ歳だしウィルス対策をしたほうがいいんじゃないの」
と本人に促したが「そうだね~」で終わってしまった
このとき、私は、まだツレは無症状のキャリアだと信じており
肝機能の異常が確認されていなければ助成対象外だと思いそれ以上強くは勧めなかった
《核酸アナログ製剤治療助成の認定基準》
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患で
核酸アナログ製剤治療を行う予定、又は核酸アナログ製剤治療実施中の方
ツレは勤め先で受けた健康診断の結果を持ち帰って来ない
「今回はどうだったの、肝臓は大丈夫だった?」と聞くと
ここ数年「大丈夫だよ、少しだけ値が大きいけどいつものことだから」で終わっていた
昨年の健診では、前立腺の検査があって、その結果が家に郵送されてきた
「前立腺検査、大丈夫だったよ」と言うので
「それよりも肝臓のほうが心配なんだけど」と聞いたら
「いつもどおりだ」と答えた
でも、「今回は結果を見てみたいので見せてくれる?」
それで持ち帰った結果を見ると
正常範囲内での高値かと思ったら、とんでもない
判定はDで要精密検査と指示されていた
平成19年から、肝臓関係の値が高くなっていて、要経過観察、判定C
「もう肝炎になってるじゃない、なんで医者に行かないの!」
「今年が初めてじゃないし、こんな数値を見せられショック!」
ツレは判定Dでも病院に行く気なしだったと思う
今年も私がだまっていたら、まだがんだってことすら判らなかった
きっと相当悪くなってからだったろうと思うと恐ろしい
肝臓は沈黙の臓器だと言うが、本当にそのとおりのようだ
本人自覚なし、どこかが痛いとか苦しいとかないからね~
今まで
「肝臓に悪いから、そんなにお酒を飲まないで!」
「せめて休肝日を決めたらどうかな」
いろいろ言ってきたけど、それがケンカのもとにもなっていた
「自分は長生きするつもりはないからいいんだ」
「それはいいよ、勝手に死ねばいいじゃない」
「でも、好き勝手して病気になっても看病はしてあげないからね」
「それに、自分は死んでしまえばおしまいだけど残された私はどうすればいい」
「家族の気持ちなんて何も考えてくれないんだね」」
何度同じような言葉が繰り返されてきたことか
本当にくやしい、本人にもウンと怒鳴りつけてやりたい気持ちだ
でも、がんだと判って、きっと本人のほうがもっとショックだったに違いないよね
だから、本人には、何も言えない
まあ、肝炎治療の良い薬が出たのもまだ最近のはなしだし
それが助成金の対象になったのも一昨年のはなし
がんなんて早く見つかるかどうか、ってことだけだよね
ちゃんと手術できればOKなんじゃないかな
バラクルードを飲んでればウィルスが減って肝臓の状態も良くなってくると思うし
そうなれば再発の可能性も低くなってくるよね
幸いなことに腹腔鏡手術も一昨年に保健適用となってて良かった
先生も回数をこなし腹腔鏡の手術の腕も上がったことでしょう
大きく切らずに済むのは良いこと
ときおり不安も感じるけど
ちゃんとガンを取れれば先の見通しは明るいと信じよう
◆2006年(平成18年)9月
B型肝炎ウイルスの増殖を抑える核酸アナログ製剤「バラクルード」販売開始
◆2010年(平成22年)4月
肝臓切除手術において「腹腔鏡下肝部分切除術」が保健適用となる
◆2010年(平成22年)4月
B型肝炎ウイルスの増殖を抑える核酸アナログ製剤治療が助成対象となる
◆2011年(平成23年)9月26日
B型肝炎に対するペグインターフェロン製剤による治療が助成対象となる

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