テセントリクとアバスチンの併用療法
2021.08.26 17:40|テセントリク、アバスチン|
ツレが新しい治療に挑戦することになり
その療法についてまとめておきます
テセントリクとアバスチンはHCCに対して承認を得た初めてのがん免疫療法
『 アテゾリズマブ(製品名:テセントリク)とベバシズマブ(製品名:アバスチン)の併用療法が、
切除不能な肝細胞がんに対する効能効果で、厚生労働省に承認されました。』
2020年の秋に『テセントリク、アバスチン併用療法』が承認され
肝臓がんに対する抗がん剤治療が新しい時代に入ったと言われています
テセントリクとアバスチン、切除不能な肝細胞がんに対する併用療法で承認取得
ー中外製薬ー2020.09.30
ロシュ社、テセントリクとアバスチンの併用療法について
肝細胞がんにおける全生存期間の延長を示す最新データを発表
2021年01月18日
承認申請の対象は、
全身薬物療法を受けていない切除不能なHCC患者
・治療対象者
全身化学療法歴がなく、かつ
Child-Pugh 分類 A の切除不能な肝細胞癌患者
全身状態と肝予備能力がともに良好であること
(注)Child-Pugh 分類 Aとは
肝障害度評価、各項目のポイントを加算し
合計点によってA(5〜6点)、B(7〜9点)、C(10〜15点)に分類

・治療方法
2種類の抗がん剤を順番に点滴する治療となる
『テセントリク』
免疫細胞の働きを強くして、がん細胞への攻撃を助ける薬
『アバスチン』
ガンは新しい血管を作って栄養を取り込み成長するが
その血管を作らせない薬
テセントリクとアバスチンを点滴で体内に入れる
点滴は3週間ごとに繰り返す
1回目のみ入院にて行い(副作用の確認などのため)
2回目以降は通院にて行う
・かかる時間
1回目
テセントリク 点滴60分間 アバスチン 点滴90分間
2回目
テセントリク 点滴30分間 アバスチン 点滴60分間
3回目以降
テセントリク 点滴30分間 アバスチン 点滴30分間
副作用がみられないことを確認するために
始めのうちは時間をかけての点滴となります
・副作用
『テセントリクは免疫細胞を元気にして、がん細胞を攻撃する治療法であるため、
免疫細胞の働きが強くなりすぎることによる副作用が起こる可能性があります。
また、アバスチンは新しい血管をつくる働きを阻害するため、
血のめぐりなどに関連して気をつけなければならない副作用があります。』
とのことで
細かく言えば症状として多岐に渡りますが
下痢や食欲不振などの副作用発現率は低いようです
今までの治療薬に比べて効果が高い事はもちろん
副作用の発現も低く抑えられることから
切除不能な肝細胞癌に対する第一選択薬となりました
なお、この治療を提供する施設、医師、については
厚生労働省のガイドラインを満たしていることが必要です
※最適使用推進ガイドライン厚生労働省
※テセントリクとアバスチン併用療法の作用
投与方法、副作用、治療中の生活で注意すること

『予後不良かつ治療選択肢の限られた肝細胞がんに対し』
という文言は気になる
ツレはそういうことなんでしょうか・・


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